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新発売のGalaxy S7 edgeの期待値が高い件

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Galaxy S7 edgeがついに日本でも5/19に発売されますね。Gear VR対応端末としては国内ではGalaxy S6/S6 edge以来の機種。 docomoauからの発売でsoftbankは今回は無いようです。 また国内では曲面仕様のS7 edgeのみの発売でS7の発売は今の所無しのようです。

さて、S7 edgeを5/18までに予約した人には両社ともGear VRをプレゼントするキャンペーンをやっていて、これも結構話題になっていますね (docomoはGear VRの代わりにdポイント7000ポイントをもらうことも可能)。 VRを体験してみたい人もGear VR開発に挑戦したい人も、この機会に購入してもらって、もっとVR業界を盛り上げてもらえれば…!

www.nttdocomo.co.jp

au-s7edge.galaxy-cp.jp

Galaxy S7 edgeのスペック

S6 vs S7みたいな比較は色んなサイトで既にやられていますので、 ここではあくまでもVRユーザ/開発者としてみた場合に注目すべきスペックのみに絞ってチェックしていきたいと思います。

Galaxy S6 edge Galaxy S7 edge
サイズ(縦x横x厚さ) 142mm x 70mm x 7mm 151mm x 73mm x 7.3mm
重さ 132g 158g
CPU Exynos7420 8コア (2.1GHz x 4 + 1.5GHz x 4) Snapdragon820 4コア (2.2GHz x 2 + 1.6GHz x 2)
GPU Mali-T760MP8 Adreno 530
メモリ 3GB 4GB
ビデオ再生解像度 4K @ 30fps 4K @ 60fps
バッテリー 2,600mAh 3,600mAh
microSDスロット 無し SDXC対応、最大200GB
防水防塵 無し 防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X)

サイズ・重量は若干増

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VR用途で考えた場合にはそれほど大きな増加ではないので影響は少なそうです。 ただ日常での利用を考えるともちろんマイナス要素なので、 気になる場合はショップなどで実物を触って確認するのが無難でしょう。

CPUはSnapdragon820、発熱が改善か

Snapdragonは前のモデルの810が爆熱で不評だったようですが、820はその辺りの問題を克服したようで、発熱の検証実験でもGalaxy S6/S6 edgeより優秀な結果が出ているようです。 Gear VRの利用で一番の問題は発熱で、コンテンツによってはすぐに警告が出ることもあったのでこの点には期待が高いです。

www.androidcentral.com

メモリも4Gになり、よりハイスペックなアプリの実装も試せそうです。

4K動画の60fps再生が可能に!

また820の特徴のひとつとして外せないのが、4K動画の再生が30fpsから最大60fpsになったことではないでしょうか。 PCでないと描画できないような高画質なCG空間を360°全方位の動画としてVRコンテンツに組み込む手法は Gear VR向けコンテンツではもはや定番かと思います。 それが60fpsになったことでよりヌルヌル感の高いクオリティが実現できそうですね。 自分的には最も試してみたい点です。

blog.livedoor.jp

バッテリー容量は1.4倍に大幅アップ

バッテリー容量は2,600mAhから3,600mAhに増加。 VRコンテンツをプレイするうえで、発熱に次ぐ心配といえばバッテリーの持続時間なので、この改良も非常にイイですね。 ただ、Snapdragon820の目玉機能のひとつ、Quick charge 3.0は搭載されないようです。まあ2.0でも十分高速ですが少し残念。

microSDスロットが復活、200GBまで増量可能

S6/S6 edgeでは内部メモリのみでmicroSDには対応していませんでしたが、 S7 edgeでは内部メモリ32GBに加え、最大200GBまでのmicroSDカードの利用が可能となっています。 VRコンテンツは容量の大きいものが多いので、内部メモリのみの前仕様はかなり不評だったんじゃないでしょうか。 360°全方位の動画ファイルなどは数GBいくものもざらにありますからね。 そうしたコンテンツを大量に入れておくのにもいいですし、 microSDカードを交換することでデータを差し替えたりという運用法も可能となりそうです。

防水防塵に対応

VRを楽しむ場は部屋の中などの屋内が普通だと思います。 そういう意味で水回りなどの危険とは縁遠いものでした。 しかしS7 edgeで防水防塵に対応したことで、 屋外などでの多少ハードな使い方も増えていくかもしれません。

結論:スペック的には文句なしに買い

と、まあ色々挙げましたが、サイズ・重量の増加を除いてほぼ順当に進化しており、 海外のレポートでも特に大きな地雷報告も無いので、 VRデバイスとしても間違いなく買いであると言えるでしょう。

普段は「新製品にそんなに急に飛びつく必要無いんじゃない?」とか「人柱の報告を待ってから」というスタンスなので、 Galaxy S7 edgeも当初はそこまで期待していなかったのですが、 調べてみるとVRコンテンツを開発していて気になった点を意外にもちゃんとカバーしてきていたので、 推しの記事を書いてみました。

既存のS6/S6 edgeユーザの方は特に慌てる必要は無いかと思いますが、 新規購入の方には迷いなくS7 edgeをお勧めします。 是非予約特典でGear VRを手に入れてもらって、VRの裾野がさらに広がればと思います。